東京で一人暮らしを始めますと、地元よりも物価も高いことからできるだけ諸費用は抑えて過ごしたいものです。
その生活費用の中で欠かせないものの一つに水道光熱費があります。
この費用を少しでも節約できれば、他にその金額を回すこともできて、より快適な東京の一人暮らしができるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、東京の一人暮らしで必要な水道光熱費、都市ガスとプロパンガスの違い、水道光熱費の節約方法についてを解説していきます。
東京で一人暮らしをしている人の平均水道光熱費
東京での一人暮らしの1か月の水道光熱費の平均は約5700円となっています。
やはりほかの地域と比べると少し高めのようです。
また季節によっても水道光熱費は変動するようですから、東京での一人暮らしの方の季節ごとの水道光熱費について次に解説していきます。
東京で一人暮らしをしている人の季節ごとの水道光熱費
東京での年間を通した平均水道光熱費の変動は以下の通りとなっています。
- 1月から3月 6,436円
- 4月から6月 5,621円
- 7月から9月 4,821円
- 10月から12月 4,883円
このように寒さが本格的となる1月から3月にかけてが東京の一人暮らしの水道光熱費が最も高くなることがわかります。
なぜこの時期に水道光熱費が高くなるのかの理由は暖めるためにガスを多用するからです。
つまり、ガスについて知り、適切に節約できれば水道光熱費の削減につながるということなのです。
そこで次からは都市ガスとプロパンガスの特徴やメリットデメリットについてご紹介していきます。
都市ガスとプロパンガスってどっちがいいの?特徴やメリットデメリットを紹介!
先ほどご説明した「年間を通した水道高熱費」からもわかるように、東京の一人暮らしの水道光熱費を左右する大きな要因のひとつはガス料金です。
ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類がありますので、それぞれの特徴とメリットデメリットについて解説ていきます。
都市ガスの特徴
都市ガスは名前の通り都市部でしか使えない地下のガス管で供給されているガスです。
その設置費用が高額であることから都市部にしか導管がないため都市部でしか供給ができないのです。
この都市部でしか利用ができないということが都市ガスの大きな特徴となるでしょう。
都市ガスのメリット・デメリット
先ずは都市ガスのメリットからご説明していきます。
そのメリットは以下の3つです。
- ガス料金が安い
- 有害ではなく環境に優しい
- 設置スペースの必要がない
都市ガスはガス料金がプロパンガスの2~3分の1です。
そして、一酸化炭素などの有害成分が都市ガスから取り除かれたことで人体にも安全とされていることもメリットのひとつでしょう。
また都市ガスは二酸化炭素の排出も少ないことから環境に優しいとされています。
さらに、地下の導管からガスを引いているためガスボンベを設置しなくていいメリットもあります。
次に都市ガスのデメリットについてご説明します。
デメリットは以下の3つです。
- 対応エリアが限られる
- 火力が弱い
- 初期費用が高い
導管が設置されている都市部でしか利用できないのが都市ガスのデメリットの大きなところでしょう。
さらに、発熱量が低いことから火力が低く揚げ物などには適さないといえます。
また近所に導管があってそこからガスを引いてくるだけの工事でも15万円ほどの高い初期費用が掛かるのも都市ガスのデメリットといえます。
ここまでに都市ガスの特徴とそのメリットデメリットについてお伝えしました。次ではプロパンガスの特徴とメリットデメリットについてご説明していきます。
プロパンガスの特徴とは
プロパンガスは液化石油ガスです。
家庭用給湯器や家庭用業務用ガス機器の燃料として利用されているのがその特徴です。
プロパンガスのメリット・デメリット
プロパンガスのメリットは以下の4つになります。
- 発熱量が高い
- 復旧が早い
- どこでも利用できる
- 初期費用が安い
プロパンガスのメリットのひとつは都市ガスよりも発熱量が2倍もあることです。
また地下の管から供給される都市ガスに比べて地面にガスボンベを設置するプロパンガスはその復旧も早いものになります。
更に都市ガスは地下の専用管がなければ利用できないのに対して、プロパンガスはボンベが設置できればどこでも利用できます。
また設置する為の初期費用が0円で済む場合が多いことも、都市ガスと比べて大きなメリットとなります。
次にプロパンガスのデメリットについてご説明します。
プロパンガスのデメリットは以下のとおりです。
- ガス料金が高くなる
都市ガスは公共のものとして都市部の地下に導管が引かれています。
しかしプロパンガスは事業者がその値段を自由に決定できる仕組みがありますから、値段が変動したり高い地域があることはプロパンガスのデメリットになるでしょう。
ここまでご説明してきたように都市ガスとプロパンガスで其々メリットデメリットがあります。
そこで、結局、都市ガスとプロパンガスのどちらがいいのかについて次に解説していきます。
都市ガスとプロパンガスどっちがいい?
都市ガスとプロパンガスのどちらが優れているということに関しては、一概に答えが出せないようです。
それはその利用用途によってガスに求めるものが変わるからです。
ガス料金をとにかく安くしたいなら都市ガスがいいでしょうし、強い火力を求めるならプロパンガスがいいでしょう。
ですから、東京の一人暮らしの中で求める条件を満たすガスを選択することをおすすめします。
ここまでは、東京の一人暮らしの水道光熱費の中でも大きな割合を占めるガスについてお伝えしてきました。
都市ガスとプロパンガスについての知識を持っておくことで、ガス料金の節約にも繋がることでしょう。
さらに他にも、東京の一人暮らしにおいて水道光熱費を抑える方法があります。
できれば水道光熱費を抑えたい!節約のコツ
物価の高い東京一人暮らしでは、支出の一つにある水道光熱費はできるだけ抑えたいところです。
その節約方法について、電気代・ガス代・水道代の観点からご紹介します。
電気代の節約のコツ
東京の一人暮らしでは、生活費を節約したいと考えるのは当然のことでしょう。
電気代は生活費の中でも大きな割合を占めるものですから、その節約方法は知っておきたいものです。
電気代は、具体的に以下の3つの対策で節約が可能です。
- 生活の見直し
- 家電の節電
- 電気契約の見直し
多くの家電を使用するほど電気代は高くなります。
ですから生活の中で忘れがちになっている電化製品のスイッチをこまめに切ることは重要な節約方法のひとつです。
家電の場合、使用していなくてもコンセントに接続されている時点で待機電力が発生しています。
家電を使用していないときは、コンセントから外して待機電力を抑えることでも電気代の節約は可能です。
また、電力自由化に伴い、電気会社も自由に選べるようになっています。
最も安い電力会社のプランを選んで利用することでも電気代の削減を実現できるでしょう。
ガス代の節約のコツ
秋から冬にかけては、お風呂やキッチンでガスを使う機会が増えるため、ガス代が高くなりがちです。
そのガス料金の節約方法は以下のとおりです。
- 料理に積極的に電気を使う
- お風呂の使い方を見直す
- ガス会社との契約の見直し
ガス代を節約しようと思うなら、料理の際にレンジを積極的に使ってみましょう。
ゆでたり温めたりの調理に必要な工程は、電気機器で十分応用できます。
またお風呂の追い炊きを少なくしたり、給湯器の設定温度を39度程度に設定し直すこともガス代の節約に繋がります。
そしてガス会社も選択が自由ですから、安いプランを見つけたらそのガス会社に乗り換えることでガス代の節約ができます。
水道代の節約のコツ
お風呂やトイレ、そして食器洗いといった日常の水の利用を意識することで水道代を節約することもできます。
その節水の場所は以下のとおりです。
- キッチン
- お風呂、トイレ
- 洗濯
- 洗面所
食器洗いの時に水を流しっぱなしにするのではなく、洗い桶を利用して食器をためて洗うことを習慣にすると節水になります。
お風呂の残り湯は捨てずに洗濯などに再利用しましょう。
ちなみに洗濯物の量が多くても少なくても利用する水の量は変化しませんから、できるだけまとめて洗濯することを心がけることで節水になります。
ただし、ドラムの8割程度の洗濯物でないと汚れがしっかり落ちない可能性もありますから注意が必要です。
シャワーを多く使う方は節水シャワーヘッドを使うことで効果的な節水ができます。
そして、洗面所を使う時には水を流しっぱなしにしてしまう方も多いのではないでしょうか?
洗顔をするときは洗面器を使ったり、歯磨きはコップにためた水を使ったりという小さな工夫をすることが節水に繋がります。
ここまでに紹介した方法を用いて電気料金、ガス料金、水道料金を節約して、東京の一人暮らしの生活費用を削減してみることが、その先の快適な一人暮らしに繋がることでしょう。
一人暮らしの水道光熱費についてまとめ

この記事では東京での一人暮らしに必要な一般的な水道光熱費についてと、その時に選択ができる都市ガスとプロパンガスの違いについて、そして東京での一人暮らしの水道光熱費を抑えるための節約方法についてご説明してきました。
東京の一人暮らしならば自炊が必須となるでしょうから、火力が弱い都市ガスを選ぶのは少し不安も残ります。
またプロパンガスであればどこにでも初期費用もほとんどかからずに設置が可能ですから、多少ガス料金に違いが出てもプロパンガスを選択したほうが後々後悔しないような気もします。
自分の条件に合ったガスを選び、電気や水の部分でも節約を心がけて東京での一人暮らしの水道光熱費を節約することで生活費に少し余裕が出るはずです。
そうすることで、さらに充実した東京の一人暮らしをもたらしてくれることにも繋がるのではないでしょうか?
ぜひ本記事で紹介した節約のポイントを参考にしてみてくださいね。
また、今回は一人暮らしの生活費の一つである水道光熱費について紹介しましたが、一人暮らしの準備全般の費用について知りたいという方は以下の記事もあわせて参考にしてみてくださいね。