東京に住むとなると、第一に家賃の心配が大きいと思いますが、同じくらい治安の面が気になる方もいらっしゃるでしょう。
物件を決める前に、あらかじめ治安の良い地域・悪い地域を確認しておけると安心ですよね。
今回は東京での一人暮らしを検討している方向けに、東京23区の治安をランキング形式でご紹介させていただきたいと思います。
東京23区の治安ランキング
それでは、東京23区の治安の良い地域・悪い地域をランキング形式で見ていきましょう。
東京23区の犯罪発生件数ランキング
まずは、区ごとの犯罪発生件数からみた治安ランキングを発生件数が少ない順にご紹介します。
以下のランキング表は、2021年11月の区別犯罪発生件数累計データをもとに作成しています。
1位 | 文京区 | 730 |
2位 | 荒川区 | 985 |
3位 | 目黒区 | 1278 |
4位 | 品川区 | 1650 |
5位 | 墨田区 | 1656 |
6位 | 千代田区 | 1674 |
7位 | 中野区 | 1694 |
8位 | 北区 | 1828 |
9位 | 杉並区 | 1885 |
10位 | 港区 | 2025 |
11位 | 葛飾区 | 2075 |
12位 | 台東区 | 2090 |
13位 | 江東区 | 2344 |
14位 | 板橋区 | 2371 |
15位 | 練馬区 | 2598 |
16位 | 中央区 | 2705 |
17位 | 渋谷区 | 2707 |
18位 | 足立区 | 2905 |
19位 | 豊島区 | 2929 |
20位 | 江戸川区 | 3032 |
21位 | 大田区 | 3040 |
22位 | 世田谷区 | 3586 |
23位 | 新宿区 | 4069 |
出典:11月累計 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数 警視庁
犯罪発生件数の少ない上位3区は、文京区・荒川区・目黒区となりました。
一方ワースト3位は、大田区・世田谷区・新宿区となっています。
東京23区の犯罪発生率ランキング
前項では犯罪発生件数からみたランキングを発表しましたが、件数だけでは区の広さや人口によって犯罪が多いか少ないかが変わってくる部分もあります。
続いては、人口千対の犯罪発生率を発生率の低い順にランキング形式でご紹介します。
(人口千対の率とは、1000人あたりでどれくらい犯罪が発生したかを表しています。)
1位 | 文京区 | 3.22 |
2位 | 杉並区 | 3.31 |
3位 | 練馬区 | 3.52 |
4位 | 世田谷区 | 3.91 |
5位 | 品川区 | 4.08 |
6位 | 大田区 | 4.17 |
7位 | 板橋区 | 4.18 |
8位 | 足立区 | 4.21 |
9位 | 江戸川区 | 4.39 |
10位 | 江東区 | 4.46 |
11位 | 葛飾区 | 4.49 |
12位 | 荒川区 | 4.57 |
13位 | 目黒区 | 4.59 |
14位 | 中野区 | 5.10 |
15位 | 北区 | 5.21 |
16位 | 墨田区 | 6.01 |
17位 | 港区 | 7.86 |
18位 | 台東区 | 10.26 |
19位 | 豊島区 | 10.34 |
20位 | 渋谷区 | 11.81 |
21位 | 新宿区 | 11.92 |
22位 | 中央区 | 15.78 |
23位 | 千代田区 | 24.93 |
犯罪発生件率でみると、上位3区は文京区・杉並区・練馬区となりました。
一方ワースト3位は、新宿区・中央区・千代田区となっています。
件数だけで見ると上位にあった荒川区や目黒区が、対人口比率で見ると中間あたりの順位に位置しています。
一方で、人口比率を加味しても下位のまま変わらない区もありました。イメージがつきやすいですが、渋谷区や新宿区などの繁華街が多いエリアは人口と犯罪発生件数が比例する傾向にあるようです。
東京23区で治安が良い地域ベスト3
今回は前章の2つのランキングのうち、犯罪発生率が少ない区ランキングを参考に治安が良い地域ベスト3を紹介します。
1位:文京区
文京区の治安が良い理由としては、交番の数が多いことや、繁華街が少ないこと、学校が多いことなどが挙げられます。
交番が多いのは、護国寺の隣に皇族の墓地「豊島岡墓地」があるためです。
また、お茶の水女子大学、筑波大学、跡見学園女子大学など有名な大学があり、いわゆるセレブがたくさんいる街と言われています。
文京区の家賃相場は23区中7番目に高い9.5万円となっていたように、お金持ちの層が多いことも治安が良い理由の一つになっているかもしれませんね。
東京23区の家賃相場についてはこちらの記事で紹介しています。
2位:杉並区
杉並区には、中野や高円寺といったカルチャーの街が集まっています。人通りが多いエリアが集まっているものの犯罪率としては低く、買い物面や交通網の充実度も高いため暮らしやすい地域のようです。
また、高級住宅街として有名な浜田山もあり治安が良いという声が多く、女性の一人暮らしでも安心して暮らせる街です。
地域のクチコミサイトでは、都心に近いが住宅街は閑静で住みやすい、日頃から警察の防犯パトロールを見かけるなどの声が多くありました。
3位:練馬区
練馬区は住宅が多く、子育てファミリー層や昔から長く住んでいる人が多い街です。繁華街・歓楽街がないため、外食が多い人は店舗の少なさに困ることもあるようですが、その分夜の街の治安はよくなるので落ち着いた環境を重視する人にはおすすめのエリアと言えるでしょう。
閑静な住宅が多いですが、生活必需品に困らないくらい商店街や商業施設は充実しており、駅にもよりますが都心へのアクセスも良いので長く住むことを検討している人におすすめエリアです。
東京で住みたいエリアの治安を確認する方法
不動産でお部屋探しの相談をする際に、その地域の治安について詳細に教えてもらえることはあまり多くないように思います。
治安の悪い地域に住まないようにするためには、自分自身でも住みたい地域についてリサーチしておくようにしましょう。
この章では、治安の悪い地域に住むリスクを下げる方法をご紹介します。
ネットで犯罪情報を確認する
先ほどのランキングの元になっている犯罪発生件数などのデータは、警視庁のサイトで公開されています。警視庁では、犯罪情報マップ(http://www2.wagmap.jp/jouhomap/Portal)を公開しており、犯罪発生状況を地図上で確認することもできます。
女性や子供の防犯情報にフォーカスしたマップもあるので、女性の一人暮らしのお部屋探しにもぜひ活用して欲しい情報です。
また、東京都のオープンデータカタログサイト(https://portal.data.metro.tokyo.lg.jp/)にも治安のカテゴリで多数のデータが公開されており、誰でも簡単にアクセスできるようになっています。
こちらもあわせて参考にしてみてくださいね。
繁華街の近くの物件を避ける
どの地域でも、駅前などの便利なエリアは飲み屋街などが多く、夜の治安が悪くなってしまうことが多いです。治安を重視したい場合は、このような繁華街の近くは避けて物件選びをすることをおすすめします。
利便性を重視して駅付近の物件を選びたい場合でも、駅からキャッチや酔っ払いが多い道を通らずに帰宅できるルートがあるかどうかは確認した方が良いでしょう。
住みたい物件の近くを実際に歩いてみる
先ほど紹介したように、ネットの情報で治安をチェックすることも手段の一つですが、本当に住みやすい街かどうかを判断するには実際に足を運んでみることが一番です。
候補の物件の近くの駅周辺、コンビニ、スーパーなど行動範囲になり得る道を一通り歩いてみて、現地で治安を体感してみましょう。
手間はかかりますが、昼と夜両方の雰囲気を確認できるとより安心です。
東京23区の治安が良い・悪い地域についてまとめ
今回は、主に東京23区内の家賃相場についてランキング形式でご紹介させていただきました。
安全な一人暮らしをするためには、お部屋探しの条件は家賃や間取り、設備だけでなく、周辺エリアの治安も必ずチェックしましょう。治安が良いほどトラブルに巻き込まれることなく、安心して長くそのエリアで暮らすことができます。
治安の良さを確認するときは、警視庁のサイトやニュースなどから犯罪発生状況を確認するのも一つの手ですが、可能な限り実際にその街を訪れてみましょう。
実際に住む場所付近の雰囲気を知っておくと、より安心してお部屋探しができるでしょう。自分が住んでから行動範囲になり得る場所、例えば駅周辺やコンビニ、スーパーなどの近くの道は実際に歩いてみることをおすすめします。
新生活に向けてのお部屋探しのご参考にしていただけましたら幸いです。
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 治安情報の集め方についてはこちらの記事でも詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。 […]
[…] 治安について調べる方法は、こちらの記事でも詳しくご紹介していますのでぜひあわせて読んでみてくださいね。 […]