就職活動が終わり、春から東京の会社に就職する方。また、仕事の転勤や転職で他県から東京へ引越して一人暮らしをする方はどのように物件探しをするのでしょうか。
準備期間がゆっくりある人もいれば、就職活動や転職活動の時期やタイミングによっては急いで物件を決めなければならなくなる人もいるでしょう。
初めて一人暮らしをする土地で、何を基準に物件を選べば良いかわからないという方はきっと多いのではないでしょうか。
今回は、初めて東京で一人暮らしをするという方向けに、物件選びの際の指針になるような情報をお伝えします。
社会人で東京での一人暮らしをする人が重視している条件・おすすめの間取り・物件選びのポイントなどを順にご紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧くださいね。
社会人の一人暮らしのよくある疑問を解説

東京での一人暮らしについてご紹介する前に、まずは「社会人の一人暮らし」について参考にしていただきたい情報からお伝えしていきます。
新社会人になる方や、転職・転勤を機に実家暮らしをやめて一人暮らしをする方などはぜひご覧ください。
社会人の一人暮らしでみんなが重視している条件は?
さて、社会人の一人暮らしの物件選びの基準とはどのようなものでしょうか?
これは、実際に社会人で一人暮らしをしている人が物件選びの際に重視したことから学ぶのが一番でしょう。
以下のグラフは、20代社会人シングル男女が一人暮らしの家を探すときに重視する項目のデータです。
参考:20代社会人シングル男女の一人暮らしデータ2021 SUUMO
グラフを見ると、物件探しで重視されている項目のベスト5は次のようになっていました。
- 1位:家賃(80.6%)
- 2位:通勤・通学時間(60.2%)
- 3位:最寄駅からの徒歩分数(50.5%)
- 4位:路線・駅やエリア、間取り(48.5%)
- 5位:立地・周辺環境(47.1%)
1位は圧倒的に家賃です。やはり、家賃が安ければ安いほど良いというのは特に若い世代では多いようです。ちなみに家賃の安さのみを指標にして物件探しをしたいという方には、こちらの東京23区の家賃相場ランキングが参考になるでしょう。ぜひチェックしてみてくださいね。
2位〜4位には、総合して「アクセスの良さ」を重視した項目が並んでいました。都心へのアクセスが良く、駅までの移動距離が短い駅近物件が人気です。賃貸情報サイトで検索したり、不動産屋のカウンターで相談するときには、通学や通勤に使う駅へのアクセスが良いことを条件に入れましょう。
また4位、5位には、間取りや立地・周辺環境など「住環境」を重視する項目が並んでいます。
リモートワーク等で通勤が少ない人や、家で過ごす時間を特に重視したい人はこれらの項目にこだわって条件を設定すると良いでしょう。
社会人の一人暮らしの生活費はどれくらいかかる?
続いては、先ほどのランキングでも1位にあったように、最も気になる人が多い「生活費」の情報をお伝えします。
一人暮らしの生活費の内訳には、家賃・食費・水道光熱費・交際費などの費用がかかります。一人暮らしでの生活費は、毎月いくらぐらい必要となるのでしょうか。
総務省統計局の家計調査によると、単身世帯の1ヵ月間の平均支出は170,559円となっています。
こちらの平均生活費の内訳を項目ごとに分けると以下のようになります。
消費項目 | 単身世帯の平均支出額 |
食費 | 約35,000円 |
家賃 | 約50,000円 |
水道光熱費 | 約10,000円 |
交通・通信費 | 約20,000円 |
その他の消費支出(趣味・医療・日用品など) | 約55,000円 |
こちらのデータは単身世帯の平均支出ですので、住んでいる地域や生活スタイルによって各項目の割合は変わってくることもあります。ですが、全く生活費の目安がわからなかったという方にとっては平均データでも見積もりの参考になると思いますので、お役立ていただければと思います。
社会人の一人暮らしにおすすめの間取りは?

続いては、物件の間取りは具体的にどのような間取りが適しているのか、社会人の一人暮らしにおすすめの間取りを3パターン紹介していきたいと思います。
広めのワンルーム
形状としては「ワンルーム」となる、一つのお部屋の中にキッチン・リビングスペースが共存しているタイプの間取りです。狭い場合はくつろげるスペースが十分になく扱いづら買ったりしますが、少し広めのワンルームだと寝室エリア、キッチンエリアなどをパーテーションなどで区切ってLDKのような使い方をすることもできます。
色々とアレンジがしやすい間取りでもあるので、ワンルームも条件の一つにしても良いと思います。賃貸情報サイトでは間取り+面積でも物件検索ができますので、少し広めの物件だけがヒットするように設定すると物件探しが捗りますよ。
空間を使い分けられる1LDK
一人暮らしの間取りの中でも、最も理想的であるとする人が多いのは1LDKではないでしょうか。お部屋の中のリビング・ダイニング・キッチンのスペースが全て分かれており、快適な生活が叶う間取りであると言えます。
ただし、面積の狭い1LDKでは、1部屋がとても狭くベッドがギリギリ置ける程度の造りになっている場合もあります。住みたいエリアによっては満足のいく広さの1LDKはどれも予算オーバー、ということもあり得てしまいます。
築年数をあまり気にしない、駅から離れていても良いというような場合は広めの1LDKでも安い物件は多くありますので、物件検索条件の組み合わせを色々と変えてみると理想の1LDKを見つけられるかもしれませんね。
部屋+炊事・水回りスペースの1K
ワンルームだと部屋の中に料理の匂いが充満してしまうのが気になる、1LDKほど空間がなくても良いという人には1Kの間取りがおすすめです。
キッチンスペースが部屋から独立しており、キッチンと部屋の間に扉があるタイプの物件が多い間取りとなっています。
扉があることで部屋にキッチンや水回りの物音が届きにくくもなるので、くつろぎスペースを大事にしたい人にもおすすめできる間取りですよ。
社会人の東京一人暮らし物件はどうやって選ぶ?

最後に、物件探しで重視するポイント別に物件の選び方をご紹介します。
アクセスの良さ、安さ、間取りなど自分に当てはまるものがあればぜひ参考にしてくださいね。
会社へのアクセス性からエリアを選ぶ
会社へのアクセスを重視したい人は、以下の項目を満たすエリアで物件探しをするとよいでしょう。
- 家から最寄駅まで徒歩10分以内
- 交通機関での移動時間が30分以内
- 会社の最寄駅から会社まで徒歩10分以内
都心からやや離れたところですと家賃は安いですが、都心部への通勤には乗り換えが多く移動時間が1〜2時間かかるようだとアクセス性を重視する人にはおすすめできません。
徒歩や乗り換えの数も考慮した総移動時間を計算し、最適なエリアを選ぶことがおすすめです。
家賃補助がないのでとにかく安さ重視
会社によっては家賃補助がある場合とない場合があります。ない場合は、ある人に比べてより一層安さ重視の物件探しとなるでしょう。
賃貸情報サイトでなるべく安い物件をヒットさせるポイントをご紹介します。
- 「安い順」に並び替える
- 築年数を高めに設定する
- ワンルーム、1Kの間取りにチェックを入れる
- バス・トイレ別などの条件にチェックを入れない
物件の綺麗さ、快適さを両立することが難しくなってしまうかもしれませんが、本当に安さだけを重視する場合は上記のような条件で探すと多くの物件が出てくるでしょう。
安いながらも設備にはこだわりたい方は、設備面の条件にチェックを入れて検索してみてください。予算と設備面のバランスが良い物件が出てくるかもしれませんよ。
リモートワークなら都心から離れて間取りを優先
近年では、会社へ出社する必要がなく常にリモートワークをしている人も増えてきました。アクセス性を特に気にしなくて良い場合は、都心から離れれば離れるほど間取り・面積が広く家賃が安い物件の数は増えていきます。
このような場合は、住みたいエリアや間取りを優先して物件を検索してみることをおすすめします。
社会人の東京一人暮らしでの物件選びのポイントまとめ

今回は、社会人で東京での一人暮らしをする人が重視している条件・おすすめの間取り・物件選びのポイントなどをご紹介しました。
家賃やアクセス性などが重視されやすい傾向があるものの、その人が置かれている環境や求める条件によって重視すべきポイントは変わってきます。
具体的な検索条件までご紹介しましたので、参考にできそうなものがありましたらぜひ実際に試してみてくださいね。