これから一人暮らしはしたいけど、その初期費用の大きな割合を占める引っ越し費用を予算内で収めるためにどうしようかと頭を悩ませるものです。
また賃貸物件には退去する際にも必要となる費用があるのをご存じでしょうか?
その他にも賃貸物件入居時に必要になる費用と、生活必需品を購入する費用、それらを合わせて引っ越しの初期費用というのが一般的です。
それらの費用を把握しておくことは予算の計算に繋がり計画性のある快適な一人暮らしが送れる大切な要素ともなるでしょう。
その費用の中から、今回の記事では一人暮らしにかかる引っ越し費用やワンルームからの退去費用、更に一人暮らしの初期費用である引っ越し費用を少しでも削減する為に何ができるのかについてお伝えしていきます。
一人暮らしの引越し費用はいくらくらい?
引っ越しの初期費用は引っ越しの時期が繁忙期であるのかそうでない時期の利用なのかによっても大きく左右されるものです。
同じ距離と同じ荷物に対してでも14万円から8万円とその利用時期により大きく金額に差があるのがわかります。
一人暮らしの引越し費用の相場
上記の図でお伝えしたようにその費用は時期により大きく変動します。
引っ越しの最も繁忙期である3月4月は13万円ほどの料金が平均であるのに対してあまり引っ越しを利用しない1月や11月は8万数千円で同じ作業を依頼できることができるのです。
その差額は5万円ほどもありますから、引っ越しをする時期と料金の相場を把握して賢く引っ越し業者を利用する必要があります。
ですから引っ越しを考え始めた段階では変動する引っ越し費用とその利用時期に関して頭を悩ますこともあるでしょう。
しかし引っ越しの際には引っ越し先の部屋で快適に暮らしていく為に知っておきたいことや気をつけたいことについての知識も必要となります。
引っ越しの際に知っておきたいことの知識をつけておくことで日常的な生活費用の削減などにも繋がり、節約しながら快適な一人暮らしができるとも考えられるのです。
次ではその引っ越しの際に知っておきたいこと6つについてお伝えしていきます。
一人暮らしの引越しで気をつけることと知っておくと得をすること
一人暮らしの引っ越しやその部屋探しの段階で気を付けたいことや知っておきたいことは以下のとおりです。
- 徒歩〇分は短めに記載してある
- 冬の光熱費は高い
- クーラーの電気料金は安い
- 家賃が想像以上に生活を圧迫する
- お隣と知り合いになることはほとんどない
- 風呂に湯をためるのはたまに
ここからは上記の一人暮らしでしっておきたい6つのポイントについて簡単にご説明します。
徒歩◯分は短めに記載してある
賃貸物件情報には『駅まで徒歩〇分』と多くの場合記載があります。
あの記載は短めに書いてあることがほとんどだといわれています。
ですから、自分の脚で部屋から駅まで歩いて実際にどれほど時間がかかるのかは確認したいポイントとなります。
冬の光熱費は高い
冬はガスや電気などの暖を取るものに関して電力を多く使う傾向にあります。
その結果、光熱費が高くなるのです。
しかもアパートは壁も薄く冬の寒さが応えますから、どうしても光熱費が他の季節に比べて多くかかってしまうのです。
クーラーの電気料金は安い
クーラーも断熱材なども入っていない壁が多いアパートなどの賃貸物件では、クーラーは必需品になります。
クーラーは一見電気料金がかさむ要素となりそうですが、クーラーはさほど電気料金に影響を与えません。
ですから、クーラーは適切に利用して猛暑の対策をして快適な生活を過ごしましょう。
家賃が想像以上に生活を圧迫する
毎月支払う家賃は、その部屋で生活が進むにつれて支払い自体が生活をを圧迫することが考えられます。
なぜなら、生活をしていく中で必要となる家電を追加購入することも考えられるでしょうし、学生の初めての一人暮らしでは友人が増えるにつれてその交友に交際費用がかさむことが容易に考えられるからです。
ですから、家賃が生活を圧迫する前に自分の支出をよく把握して計画的なお金の使い方を考えることが重要になります。
お隣と知り合いになることはほとんどない
また知っておきたいことの1つとして、お隣などの近隣と仲良くなることはそう多いことではありません。
ですから、ドラマのようにお隣と仲良くなって物の貸し借りができるなどと思わずに、生活必需品は自分で一通りそろえることをお勧めします。
ご近所とはあいさつ程度の関係になることが多いことはあらかじめ知っておきましょう。
風呂に湯をためるのはたまに
ガス代に関してですが、風呂に湯をためるのは水道費用とガス料金を高くしてしまう要素のひとつとなります。
ですから、ほとんどがシャワーの利用となるでしょうが、たまに風呂に湯をためるくらいのスタンスで湯船の利用を考えたほうがよさそうです。
ここまででは一人暮らしの引っ越しで知っておきたいことを6つに絞ってお伝えしてきました。
それにしても先でお伝えした通り、引っ越し業者を利用する引っ越しにはまとまったお金がかかって大きな出費のひとつとなります。
その引っ越し費用を軽減できれば一人暮らしの初期費用が削れて、入居後の生活をさらに充実させるためにお金をつかえるはずです。
ですからここからは引っ越し費用を安く抑える方法について解説していきまます。
引越し費用を安く抑えられる方法はある?
前述のように引っ越しには繁忙期とそうではない時期があり、その時期により料金は大幅に変動します。
ですから引っ越し料金が高騰する時期を把握しておくことは必要ですし、多くの引っ越し業者に合い見積もりをとって最も安い業者を選ぶことで引っ越し費用は安く抑えられるでしょう。
引越しが安い時期と引越し費用を抑えるポイントについては、こちらも記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

ところで賃貸物件を借りて退去する際にも退去費用がかかることをご存じでしょうか?
次では一人暮らしワンルームの場合の退去費用についてご説明します。
一人暮らし(1Rなど)の退去費用はいくらくらい?
入居時に初期費用の引っ越し料金がかかる分、引っ越ししてしまえばほっとしたいものですが、退去する時にも費用が掛かります。
不動産業者からもあまり説明のない退去費用についてここからお伝えしていきます。
一人暮らしの退去費用の相場
退去費用とは、賃貸物件の退去時に発生するクリーニング費用などのことを指しています。
賃貸物件から退去する時は入居した時と同じ状態、つまり原状回復をしなければいけません。
その為に借主が退去した後、クリーニングや修繕をして原状回復する為の費用が必要となるのです。
入居時に敷金を支払っている場合は、敷金からクリーニング代は引かれるのが一般的です。
ですから、退去費用の相場は敷金の金額と考えていいでしょう。
敷金は家賃の2か月分くらいが妥当とされていますから7万円の家賃の賃貸物件なら14万円ほどが退去費用の相場となると考えてられます。
退去費用で損をしないためのポイントとは
しかし退去費用はあくまでも原状復帰の為に使われるとされていますから入居時にできるだけ部屋を汚さず、傷付けないことが重要です。
またそうすることで、入居させていただいた気持ちとしての礼金とは性質の違う敷金は退去時に返金されることもあります。
しかし、少しでも部屋を傷つけたり汚したりすると敷金が戻ってこなくなり、退去費用に充当されることになってしまいます。
そう考えると、日頃から部屋をきれいに使い、退去時にはきれいに掃除して引き渡すという作業を怠らなければ、退去費用、つまり敷金を無駄に取られることはなくなるとも捉えられるのです。
退去費用は交渉して安くすることはできるの?
退去費用のほとんどは不動産業者に提示された金額を敷金から差し引かれるのが一般的ですが、その退去費用が必要なく無効であることを主張できるケースもあるようです。
ただしほとんどのケースが退去費用を取られると考えておくと後の生活の為の予算の計算にも安心でしょう。
主な退去費用が発生する理由は以下の2つとなります。
- クリーニング費用
- 小規模修繕
原状復帰とその費用の決定については国土交通省が定めた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」と賃貸契約書に記載がある要項を基に決定されます。
参考:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について 国土交通省
原状復帰となると入居して5年後に退去することになった場合、どこに傷があったかなどの細かい部分は定かではなくなってしまうものです。
ですから入居時に気になる損傷部分は写真を撮っておくことがお勧めとなります。
賃貸物件が新築でない限りは汚れや傷みがもとからあることは十分考えられますし、経年劣化による傷みもあるでしょう。
ですから、入居時にはじめからついている傷や汚れについては借主側でも証拠をとり、経年により壁にひびが入ってきた場合などはそれがいつから始まりどういう状況になっているのかについての証拠を自分なりに保管しておくことで退去費用を安くするための交渉の材料として使用することもできるでしょう。
また社会通念上で妥当と認められない費用に関しては無効を主張することもできます。
問題なく気持ちよく賃貸物件から退去する為にこれらの知識を持っておくことも大切になるのではないでしょうか。
一人暮らしの初期費用の平均は50~60万…少しでも減らす方法とは
一人暮らしを始める際の引っ越し費用は相場が年間を通して10万円ほどなのは前述のとおりです。
それ以外に賃貸物件用の初期費用がだいたい家賃4か月分、その上で生活必需品を購入する費用を合計すると初期費用の合計は50万円から60万円になるとされています。
まとまった大きな出費となりますから、あらゆる場所からその初期費用の節約は考えたいものです。
その初期費用を減額させるのポイントがいくつかあります。
- フリーレントの物件を選ぶ
- 敷金礼金なしの物件を選ぶ
- 自分で引っ越しをする
それぞれについて次に解説します。
フリーレント物件を選ぶ
賃貸物件探しをしていますと入居後数週間から数か月の家賃が無料になる物件があります。
これはフリーレント物件と呼ばれるもので、初期費用を大幅に抑えることができます。
しかし、最低何年間の契約などの縛りがありますから注意が必要です。
敷金・礼金0円の物件を選ぶ
敷金・礼金がない賃貸物件、俗にいうゼロゼロ物件により入居時に支払う費用を大幅に削減することが可能です。
これも初期費用を抑える為には知っておきたいポイントとなります。
引越し業者に頼まず自分で引越しをする
引っ越し費用を節約したいのであれば、荷物の量に応じては自分や友だちと一緒に引っ越しを終わらせてしまうことも初期費用削減のひとつの手段となります。
通勤通学が始まるタイミングはどうしても引っ越し費用が高くなることはお伝えした通りです。
その時に業者を使わないことでかなりの初期費用の削減ができます。
一人暮らしの引越し費用や退去費用についてまとめ
この記事では一人暮らしの引っ越し費用と退去費用、そして引っ越しの際に知っておきたいポイントから引っ越し費用を安く抑える方法についてまでご説明してきました。
引っ越し費用は一人暮らしの初期費用の中でも大きな割合を占める費用となります。
これから引っ越しを考えている方はぜひこの記事を参考にしてみてください。